抗加齢医学会専門医試験 対策問題集解説(その2)

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最近は抗加齢医学会専門医試験勉強がメインなので、そちらを情報共有します!
試験対策はもちろん、すべての人に関係があるアンチエイジングについての現時点で医学的に最も正しい情報なので興味がある方は御覧ください😊
それでは、運動・食事・生活習慣編、スタート!!

Q8-4:
・動脈硬化度を最も低下させる運動は「有酸素運動」である。
Q8-8:
・要介護となる疾患(健康寿命を縮める疾患)第1位は「認知症」である(2019年国民生活基礎調査より)
Q8-10
・80kgの中年男性が通常歩行を2時間行ったら、安静時代謝を除いて340kcalのエネルギー消費がある。
 安静時は1MET、通常歩行は3METs。「メッツ・時」のことを身体活動量と呼ぶ。
 計算式:(3METs-1MET)x 2hr x 80kg x 1.05(係数)=336kcal
Q9-1:
・1回の細胞分裂により、ゲノムに変異が数百個入る。
・ゲノム修復機構の異常のあるがんは体細胞変異数が多くなる。
・がんのゲノムには、遺伝しない体細胞変異と遺伝する生殖細胞変異の2面性がある。
Q9-5:
がんを防ぐための新12か条
1.たばこは吸わない
2.他人のたばこの煙を避ける
3.お酒はほどほどに
4.バランスのとれた食生活を
5.塩辛い食品は控えめに
6.野菜や果物は不足にならないように
7.適度に運動
8.適切な体重維持
9.ウイルスや細菌の感染予防と治療
10.定期的ながん検診を
11.身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12.正しいがん情報でがんを知ることから
Q9-7:
・肝炎症例では肝庇護薬や抗ウィルス薬、インターフェロンで肝臓がん発がん抑制のエビデンスあり。肥満を有する肝硬変では分岐鎖アミノ酸で肝がん抑制。他、コーヒー飲用も肝がん発がん抑制効果あり。
・分岐鎖アミノ酸(BCAA)はインスリン抵抗改善をする可能性がある。
Q9-9:
・喫煙は血栓形成も起こしやすくなるし、脂質異常症や2型糖尿病の発症リスクを高める。
・2007年まではリスク要因別の関連死亡者数1位は喫煙で高血圧と運動不足が続いた。しかし、2019年では高血圧が1位(20万人弱)になり、喫煙は2位(19万人弱)になった。ちなみに運動不足は高血糖や高脂血症、塩分摂取など複数の項目に抜かされ、かなり低い順位になった。
・喫煙者の平均余命は70才時点で非喫煙者より10年短い。タバコ1本で14分の余命が短縮される計算になる。
Q9-14:
・肥満症の減量目標は現体重の3%。高度肥満の場合は5~10%。
Q9-15:
・BMI≧25kg/m2が肥満症。高度肥満章はBMI≧35kg/m2。
・BMI≧35kg/m2で糖尿病・高血圧・高脂血症のうち1つ以上合併している時、腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が保険収載されている。
Q9-16:
・過度な飲酒は血圧上昇を惹起する。
・不飽和脂肪酸の摂取は降圧を促す。
・高血圧患者は6g/日の塩分制限。健常人の塩分摂取目標は男性8g/日未満、女性7g/日未満。
Q10-1:
・食物繊維やオリゴ糖はプレバイオティクス、乳酸菌含有ヨーグルトはプロバイオティクス。
・腸内細菌が産生する乳酸は腸内病原菌の増殖を抑制する。
Q10-5:
・糖新生に利用されるアミノ酸のうち約50%はアラニンである。
・骨格筋のグリコーゲンは骨格筋内のみで利用される。血糖値をあげることができるのは肝臓に貯蔵されたグリコーゲンのみ。これは筋肉にグルコース-6-ホスファターゼがないからである。
Q10-6:
・ビフィズス菌は酢酸と乳酸を産生する。
・腸内細菌は食物繊維を発酵分解し、酪酸などの短鎖脂肪酸を産生する。
Q10-9:
・腸内細菌の代謝産物である短鎖脂肪酸と二次胆汁酸は宿主の糖代謝制御に影響を与える。
Q10-10
・高齢者の目標体重は身長の2乗x22~25である。
・タンパク質摂取量は1.0g/kg/日以上が目標。
・炭水化物は若年者も高齢者も指示エネルギー量の50〜60%とする。
・普通の労作のエネルギー係数は25〜30kcal/kgから30〜35kcal/kgに変更された。(糖尿病診療ガイドライン2019)
Q10-11
・SGLT2阻害薬は腎機能が低下していると作用が減弱する。これは尿細管腔側から作用するためである。

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