メルカリ仕入れの際の古物台帳記載法についての備考

事業・開業

とうとう古物商許可番号をゲットしました!
これから本格的にせどりに参入していくわけですが、古物商許可を取得することにより、古物台帳の記録をしなくてはいけないようになります。この古物台帳を作成する理由は「盗難品や偽物がどこから流通してどこに流れていくのか」を警察が把握するためです。したがって、古物台帳には必ず「仕入れ先の相手の名前と住所」そして「販売先の名前と住所」が必要です。

ここで問題となってくるのは、メルカリやヤフオクでの仕入れになります。
なぜメルカリヤフオクでの仕入れが問題になるかと言うと、これらの配送方法として「匿名配送」があるからです。むしろ匿名配送が普通だと思います。
匿名配送の場合、誰から買ったのか個人情報をもらうのはかなりハードルが高いです。古物営業法に乗っ取れば、匿名配送の人だとしても必ず仕入れ前に相手の免許証を見せてもらって、氏名と住所を聞く必要があります。ただ自分が個人的にメルカリを使っている時もそうですが、自分の不用品を売るときに相手に自分の個人情報(免許証の写真を含む)を出すなんてことしたくないですよね。
したがって、個人同士の売買を前提としている人から個人情報を収集するのは難しいと思います。事実、知り合いのせどりをしている方が、メルカリで「個人情報を購入前に教えてください」と依頼したところ、そこからメルカリでのチャットのやりとりが音信不通になってしまったと言うエピソードを聞きました。

それではメルカリ仕入れ、ヤフオク仕入れはどうしたらいいのか具体的な解決法をお教えします。
まず1番安全で最もクリーンな方法は「メルカリやヤフオクから仕入れない」ということです。匿名配送が前提であるこれらのサイトからは仕入れをしないと言うのが最も安全です。ただ実際のところ、せどりのテクニックの話などを具体的にしているユーチューバーはほぼすべての人がメルカリでの仕入れ、ヤフオクでの仕入れ、そしてメルカリでの販売、ヤフオクでの販売を当たり前のように解説しています。という事は、実際はかなり多くの人がメルカリ・ヤフオク仕入れをやっているのが現状ということです。

ここからはグレーな方法になるので自己責任となってしまいますが、私が聞いた情報を記載したいと思います。断りを入れておきますが、私の場合は業者オークションと古物市場、そしてセカンドストリートなどの買取店から仕入れをする予定なので、以下の方法を使用することはありません。

まず1つ目の解決策です。それは仕入れ先にメルカリやヤフオクの法人名と住所を記載するという手法です。これで古物台帳上はちゃんと項目が埋めることができます。ただし、これだけでは、もし万が一自分が盗品や偽物を流通してしまった場合に、その販売元を特定することができません。
なので、必ず販売記録のスクショなどを残して、もし万が一商品を誰とやりとりしたのか、警察に報告する必要があったときに、その詳細を示せるようにしておかなくてはなりません。

2つ目の方法ですが、そもそも古物台帳に記載をしないという方法です。つまるところ、これは個人同士の売買であり、商売ではないというスタンスにすると言うことです。
ただこれには3つ問題があります。
1つ目。そもそもこの古物営業法古物台帳の記載をする目的は、盗品や偽物の流通を防ぐために、その販売元と販売先を記録することです。実際は自分が仕入れて誰かに売っているにもかかわらず、この記録を残さなかった時に、それがもし偽物だったら大問題となってしまいます。通報されたら、逮捕される可能性すらあります。
2つ目は自分自身への目先の不利益。ebay輸出のような海外販売の場合、本来得られるはずの「消費税還付」が受けれないことです。商売として物を仕入れて、それを海外に輸出しているのであれば、消費税還付を受けることができますが、その記録がないため還付を受けることができず、本来なら稼げた分のお金が手に入らないことになります。
最後、3つ目の問題点は「所得隠し」になるということです。古物台帳に「仕入れを記載しない」ということは、イコール「売上を記載しない」ということです。基本的にメルカリ・ヤフオクから仕入れている人の場合、せどりの売上の大半を記録に残さず個人売買の扱いにすることになります。こちらもばれたらアウト(逮捕の可能性あり)と言えるでしょう。

以上です。当たり前のようにせどらーが行っているメルカリ仕入れですが、その古物台帳への記載についてどこを探しても全然情報がなかったので、私が知り得た情報を掲載しました。
ただ見ての通り、黒寄りのグレーだと私は思うので、個人的には正式なルートから仕入れますし皆さんにもそのようにされることをお勧めします。
それではまた。

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