救急医から在宅診療医になりました。

仕事

今日は訪問診療の日です。
現在は在宅診療クリニックの雇われ院長に転職し、メインの業務は訪問診療となっています。

もともとはと言うと、救急科専門医として救急救命センターでドクターヘリに乗ったり、新型コロナ感染症患者にV-V ECMOを導入して管理したりと第一線で活躍していたような人物でした。傍から見たら超武闘派ってやつですね。まぁ武闘派といっても周りがそうであって、私自身はそんなガツガツしたキャラではないんですけどね。
突然出動要請されて、重症の患者さんを診察して、そして救命して、アドレナリンがドバドバ出てる!そんな生活を送っていましたが、なんだか自分に合っていない感じがしたというか、もっと心穏やかに過ごしたいという気持ちがどこかにあって、最終的に今の環境に落ち着いたといったところです。
今は訪問診療をやりながらも、やはり自分の専門を生かしたいという気持ちもあり、時々救急外来にバイトへ行って救急車で運ばれてくる患者さんを診ています。

転職をするって結構怖いですよね。僕も救急科専門医を取って、集中治療専門医含め救急関連の資格をたくさん集めてきたため、「このままずっとこの道でやっていくんだ!」と若い頃は思っていました。
ただ、仕事の内容や家族との時間、自分の思い描く理想の将来像・生き方を深く考えたところ、このレールに乗ったままではそれは実現できないと気づいてしまいました。こうなるともう転職して、新しい道を切り開いていくしかない。

30代ともなると、みなさんもそうかと思いますが、チームの中では中堅に差し掛かっており、周囲からも一人前のスタッフとして頼られるようになって来る頃かと思います。
そんなときに、自分の叶うかどうかもわからない将来像のために、今まで積み上げたキャリアを投げ売って、居てほしいと思ってくれている仲間たちのもとを離れるというのは相当覚悟と勢いが必要でした。
それこそ、当時自分はIT担当みたいな感じで救急部内のDx化をメインで進めていたため、自分が居なくなって部署が崩壊しないか心配していました。でも、転職後に元同僚から話を聞いても全然問題なく業務は回っているようです。
自分にとっては自分にしかできない大事な仕事だと思っていても、実際は残念ながら誰かが同じことができたり、省略してしまっても大きな支障は出なかったり、その程度のものなんですよね。
でも、これって寂しいけど「勤め人(サラリーマン)」全員に言えることだと思うんです。
だから逆に、転職を悩んでいる方々に「組織のことばかり気にして、我慢して、自分の夢を諦める必要はないんだよ!」と言いたいです。

転職直後は本当にこれで良かったのか悩んだりしました。
ただ、いざやってみると、訪問診療で顔なじみの患者さん達とゆっくりお話しして、患者さん達が喜んでくれて、直接感謝の言葉をくださる今の仕事も楽しいなと思える日々です。
もし仕事の事とかで悩んでることがあったらコメントください。顔が見えない関係だから、話せることってありますよね。

ではまた。

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