褥瘡処置に必要なものを1から準備しています。

仕事

常勤の在宅診療クリニックは現在立ち上げたばかりでして、そこの雇われ院長として、医療については自分ですべて決めなくてはいけません。その中で以外と困ってしまうのが医療物品です。
事務長から「必要なもの何でも買うので商品名教えて下さい。」と言われて初めて今まで自分が院内や往診バッグにある物品をなんとなく使っていたのだということに気付かされました。往診バッグに何の点滴を何本いれるか、抗生剤はどのくらい揃えて置くのか、全部自分で決めなくてはいけないとなると意外と頭を使うものです。

ちなみに、当院では抗生剤はセフトリアキソンのみストックしておいて、前情報で多剤耐性菌が疑われるケースやセフトリアキソンで効果不良出会った場合は、その患者さん用にメロペネムを取り寄せるという段取りを基本とすることにしました。病院では好きな抗生剤を好きなタイミングでいれることができたので選択肢が複数ありましたが、なるべく頻度が少なく十分なスペクトラムの抗生剤を最低限持っておくとなると、ここまで選択肢が狭まってしまうものなのですね!

本日は褥瘡管理の初診依頼が来たため、診察日までに褥瘡物品を揃えることとなりました。「メスに剪刀(ハサミ)、鑷子(ピンセット)、膿盆、ドレッシング材(創傷被覆材)が必要だな」ということはすぐにイメージが湧くのですが、それぞれどんな形でどんな大きさのどんな質感のものを準備するのか問われたら、すぐに出てきませんでした(汗)

メスは10番代だったような…ということで今回ちゃんと調べてみました!

ということで、医師の皆さんがよく目にする形は11番の「尖刃(せんじん)」と15番の「円刃(えんじん)」ではないでしょうか。当クリニックでは11番をメインに15番のちょっと仕入れることにしました。
にしても、色んな大きさ・形があってびっくりですね!12番とか鎌みたいですもん(笑)正統派の円刃(10番)よりちょっと凹んでいる15番をよく使用しているというのもちょっと面白いですね。どうも15番の方が先が尖っているため、細かい処置に向いているからコチラが採用されているようです。逆に、腹部正中切開のような大きく皮膚切開する場面では正統派の大きな円刃(21番)を使用することが多いです。

その他、鈎あり鑷子は130mmの短めにして、無鈎鑷子は230mmの長めのものにしてと自分好みの物品を買い揃えました。ドレッシング材(創傷被覆材)については勉強してから、またブログで紹介する機会があればと考えています。
ではまた。

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